お客様各位
【9月15日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル= 147円48銭【08:20現在】
※N.Y.ダウ:34,907.11(+331.58)
※ 銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:8423.0(+70)
②午後売:8371.5
※ COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:3.7825(+0.0265)
④金:1910(+0.9)
※WTI原油先物($/bbl)
⑤原油 : 90.16(+1.64)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1290円
②ロンドン午後:1280円
③N.Y. : 1280円
※ニューヨーク為替引値(円)
147.47-147.48(0.02円安-0)
【9月14日:昨日の状況】
※国内銅建値1290円 (9月14日より+10円)
《鉛二次精錬の皮肉な結果》
※昨日、取材にいらした日刊産業新聞記者の方より、
たまたま同紙にも昨日「揺れる鉛リサイクル」とい
う記事の掲載があり、「全国的に鉛二次精錬への新
規参入が相次いでいる」という内容だと伺いました。
※昨日、一昨日と本コラムにも書いた通り韓国向け
自動車バッテリー(以下:バッテリー)を“実質”輸
出禁止として以降、日本国内のバッテリー価格は国
際市場に比べて極めて安いです。
※鉛は、他の非鉄金属同様、国際相場商品なので、
出来上がった再生鉛は世界中価格がほぼ一緒です。
仮に、出来上がったブリオン(ジャンボ塊=1トン
塊)が300円/kg、バッテリー価格を70円/kgだとす
ると、中に含まれる巣鉛はバッテリー自体の6割程
度なので、以下の式が成り立ちます。
「 300円 X 60% △加工賃(粗利)=70円 」
※つまり加工賃=粗利は110円/kgと大きい。
巣鉛以外に、ケースの素材であるABSやPP、トップ
鉛も有価であることを考えると粗利は更に大きいで
す。
※過去、韓国向けにバッテリーが輸出されていた頃
は、韓国の二次精錬業者と日本の二次精錬業者が競
合し、荷物を取り合っていたので、バッテリー価格
は100円を超えていました。
※輸出が止まって以降、日本国内のバッテリー価格
は劇的に安くなったので、日本国内で“溶解だけ
(成分調整をせず溶かすだけ)“して、輸出すれば
儲かる!となったわけです。
※皮肉なのは、かつて韓国と日本で競合していた為、
日本の二次精錬は“全く儲からず”、多くの業者が廃
業し、日本の老舗二次精錬業者が減ってしまったこ
と。
そこに、新たに中華系が参入してきているという話
です。
※彼らが日本の法律を遵守し、二次精錬を行えば全
く問題ないですが、日本の法律を遵守したら、海外
との競争に負けてしまうことは、韓国と日本の競合
の歴史で証明されています。(日本は法律が厳しく、
その他の処理コストも高い)
※もし、新たに参入した日本国内の二次精錬が日本
の環境を悪くするようなら、韓国向けバッテリー輸
出を止めたことに起因することになります。
何とも皮肉な話です。
おまけ
元環境大臣はサーフィンをやってる場合ではない。
※雑線(ヤード持込):【9月14日現在】
【1】ワイヤーハーネス:440円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):420円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):350円前後
【4】雑線B :250-280円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】
以上